日本語入力環境改善への取り組み - IPAオープンソースソフトウェア活用基盤整備事業として活動
オープンソースデスクトップ環境の実用性向上にともなって、欧米の言語圏を中心として政府機関などでの導入報告事例が発表されている一方、日本語環境での利用ではまだいくつかの課題を残しているといわれています。その中でも、日本語入力においては、WindowsやMac OS上で動作する商用製品に比べると大きく見劣りすると言わざるを得ない状況にあります。
グッデイは、コミュニティと独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のオープンソースソフトウェア活用基盤整備事業の支援を受けて、これらの問題の解決と改善に取り組んでいます。(プレスリリース)
本プロジェクトに関わるソフトウェア
- 多言語入力ライブラリ uim (http://uim.freedesktop.org/)
- かな漢字変換エンジン Anthy (http://anthy.sourceforge.jp/)
- 予測入力システム PRIME (http://www.taiyaki.org/prime/)
- 辞書管理・入力システム設定ツール Sumika(栖) (http://sumika.sourceforge.jp/)
- immodule for Qt (http://immodule-qt.freedesktop.org/)
- 手書き入力ライブラリ tomoe (http://tomoe.sourceforge.jp/)
グッデイのオープンソース戦略
現在、レガシーな日本語入力環境を置き換えるべく開発が進んでいる新しいソフトウェアは、これら以外にもいくつか存在します。その中で、グッデイはなぜこれらのソフトウェアを選択したのでしょうか?
今回採用を決定したソフトウェアは、いずれもIPAの未踏ソフトウェア創造事業において培われたソフトウェアであり、開発を担当したのは新進気鋭の若者達です。また、これらのソフトウェアは、日本のユーザからのこまめな要望・フィードバックを取り込んで、日々成長しています。オープンソースの「成長性」をモットーとするグッデイにとっては、次代を担う彼ら若者達と共に歩むことが、最良の選択であると考えました。
ただ、これらソフトウェアはまだまだ発展上の段階にあるため、現状では若干の不具合もあるかもしれません。現実に、ユーザインターフェースは他のソフトウェアに劣るという声も確かにあります。そういった、個人開発者では開発が困難な部分を、Sylpheedに代表されるようにユーザインターフェースを得意とするグッデイが随時補完します。
企業とオープンソースコミュニティとが、それぞれの長所を生かして共同で一つの洗練された製品を作り上げる - これが新しい時代の製品開発プロセスであるとグッデイは考えます。
継続的な成長
ソフトウェアを安心して利用するために最も重要なことは、メンテナンスが将来に渡って継続して行われるかどうか、という点でしょう。グッデイは、IPAの支援が終了した後も、継続してこれらソフトウェアの改善を行い、私達が販売するLinux PCにおいて、これらのソフトウェアをデフォルトの日本語入力環境として採用し続けます。
主な開発内容
- キー入力操作環境の改善
- 日本語入力ステータス表示ツールの改善
- 日本語入力環境用設定ツールの開発・改善
- 文字入力パッドの開発
- 日本語かな漢字変換エンジンAnthy及びPRIMEの性能向上
- GUIツールキットQt及びGtk+の多言語入力環境の改善
- OpenOffice.orgの多言語入力環境の改善
- 高効率日本語入力支援用フレームワークの開発

